卒業式の予行が終わった。いよいよ、残すは式本番のみとなった。 呼びかけの言葉が、早くなるところがある。どんどん「セリフ」が流れていって、味わい深くない。 これは、緊張しているせいだ、とは言い切れないと感じる。 無事に自分の役割を果たそうとする…
※本実践は、渡辺道治先生の学級通信を読み、追試を行ったものである。 3時間目の授業が始まる前。「国語の教科書とノートだけ用意しておいてね」とだけ伝えた。 チャイムが鳴り、授業が始まる。みんなで指名なし音読をした。読んだ文章は、「海のいのち」。…
最後の卒業式練習。 やはり、日ごろからの積み重ねの重要性を痛感した。 提出物を出していない。 自覚していれば、行動した方がいい。 自覚していないなら、周りを見た方がいい。 その無自覚さ、無責任さは、自分も周りも不幸にする。 都合の悪いことにはふ…
東日本大震災から13年。 今私の目の前にいるのは、この震災を経験していない子どもたち。 前を向いて歩いている人が、たくさんいる。でも、いまだに「行方不明」の人がいて、その帰りを待つ人がいる。 前を向いて、強く生きようとしている人がいる。 どうや…
劇団3組。ハラハラしたけど、楽しめました。 来週はいよいよ、最後の一週間です。 メリハリをつけて乗り切ってほしいです。 この劇発表に向けては、ずいぶんと前から準備が進められてきたように思い起こされます。やけに気合いが入ってるなあと、感心したも…
この話は、以前にしたことがあるかもしれない。 生まれて初めてもらったプレゼントのことを、覚えているだろうか。 おもちゃ。ゲーム。ぬいぐるみ…。いろいろなものが浮かんでくるかもしれない。 でも、それらはみんなが成長してから、もらったものだ。 生ま…
たとえば君がいるだけで心が強くなれること何より大切なものを気付かせてくれたね (米米CLUB『君がいるだけで』より) 上の歌詞は、先生たちの世代なら必ずといっていいほど知っている、有名な曲の一部分です。あまりにも耳になじみすぎていて、深く考えた…
高校の部活動で、視覚障害者の方のマラソンの伴走を務めたことがある。伴走というのは、選手の横について走る役割のことだ。視覚障害があるとはいえ、本気で練習を重ねているアスリート。彼らはみな、それぞれの距離で自己ベストを目指して走る。彼らの「目…
生きていれば、思い通りにいかないことが、たくさんある。 今日の5時間目、国語の授業。 作文を書くことに対して、ネガティブに感じている人が一定数いる。担任が文章を書くことが好きでも、子どもが好きかどうかは別の問題なのだと思う。 中学校に向けて、…
ふと思い立って、学級の様子を書き綴った日記を、まとめてみようと思った。 写真を撮るという価値を、古舘良純先生からVoicyで学んだ。それが6月ごろ。そこからまず、出来事を写真と共に振り返っていくことから、スタートした。 2学期が始まったころから、…
学校への授業見学。 劇の練習。 クラスの取り組みのまとめ。 ミニ運動会の準備から実行。 全部、過ぎていく。 ああ、また終わるな…という思いが何度もよぎる。別れが悲しい気持ちが押し寄せる。 だから、もう寂しがるのをやめることにする。 3月18日が終…
今日は茶話会があった。 これまでお世話になった先生方へ感謝の思いを伝える。共に過ごした仲間と、最高の思い出をつくる。 はじめの言葉で語られた、この内容。「目的意識」を大切にしていることが、素晴らしいと感じた。 茶話会のひと時。みなさん、楽しか…
今日、算数のプリントを2人の人が見せに来た。 「裏に印刷された答えが、まちがっている」というのだ。確認してみると、なるほど、確かにまちがっている。 このまちがいに気付けているのは、きちんと学習できているということ。ただ答えを写しているだけの人…
放課後、体育館で学年担任団で準備をした。 もちろん、卒業式の準備である。 今週から、講堂の使用は卒業式に向けた時間割り当てが組まれ、他学年の体育などの学習にも調整が入る。 さらに、これは卒業式に限った話ではないが、全教職員に担当の仕事が決まっ…
6年生を送る会。 本校では、「ありがとうの会」として行っている。 学校のリーダーとしてがんばった6年生に、感謝の気持ちを送る会。 とても豊かな時間だった。各学年からの発表をしっかり見つめる姿は、最高学年にふさわしいと感じた。 会が始まるまでに…
成長には、痛みがともなう。もちろん、人から加えられる肉体的、精神的な暴力の話ではない。それは、心に感じる痛みだ。 私は高校3年生のとき、大学受験に失敗した。推薦入試も落ち、一般入試も前期と後期2回受けたが、全て不合格だった。当時の家庭状況的…
どんなに言葉で語っても、 どんなに過ぎるのを惜しんでも、 どんなに過ぎたことを悔やんでも、 この一年間のやり直しは、できない。 卒業式に参加するのは、今回で11回目。 卒業生を送り出すのは、今回が3回目。 でも、子どもたちにとっては、初めての卒…
わかっていたことだが、特別な時間が増えると、忙(せわ)しなくなる。 今日は行政相談についてのお話を聞いた。しっかり聞いたから学びも大きい。でも、通常の授業ができなかったという感覚も強い。 ここでしっかり学べた、と思えるために見通して計画して…
最後の学習参観では、一人一人の決意表明の時間があった。 その中には、「将来の夢やなりたい職業は、まだ決まっていない」というものも多くあった。 そのこと自体を悪く言うつもりは全くない。 だがあえて厳しい言い方をすると、「将来の夢が決まらない生き…
先日の学習参観は、保護者の皆様に感謝を伝える場だった。 「感謝」という言葉について、最近読んだ本で気になる記述があった。 「感謝」というと、多くの人が「ありがとう」という言葉を連想するだろう。 「感謝」の「謝」は「謝る」という読み方がある。「…
「失敗は成功のもと」 クラスの掲示物に、この言葉が多く並んだ。 この言葉は有名な発明家、トーマス・エジソンによるものと言われている。 失敗を恐れずにチャレンジしよう、という前向きな言葉だと受け取ることができる。 だが、失敗というのはそんなに簡…
フリードリヒ2世の実験の結果、予想できましたか? 結果として、50人の赤ちゃんは大きくなる前に全員が死亡しました。 尊い命が、このような形で犠牲になったことは残念なことです。ただ、この実験から言えることもあるのです。 それは、「人は、人間的なコ…
今から800年ほど前の中世ヨーロッパに、フリードリヒ2世という皇帝がいました。 彼はあるとき、一つの疑問を抱きます。 「もし、言葉を教わることがなく育った人間は、どのような言葉を話すようになるのだろう。」 彼は家来に命じて、50人の赤ちゃんを集めさ…
国語科で学習している、「プロフェッショナルたち」。 その中に登場する、パティシエ・杉野英実さんは、こんなことを言っていた。 「当たり前を積み重ねると、特別になる。」 「当たり前」という言葉の反対の意味を持つ言葉。それは、「有り難い」だ。 ある…
「何をしないかを決めるのは、何をするかを決めるのと同じくらい大切なことだ」 これは、iPhoneなどでおなじみのアップル創始者、スティーブ・ジョブズの言葉だ。 人は生きる上で、さまざまな選択を迫られる。 重要なのは、「何をしないか」が、「どのような…
「おはようございます!」 今朝も元気なあいさつの声が響いていた。 代表委員会の児童が、あいさつ週間の取り組みをがんばっている。 この一週間は、低学年の児童からもあいさつが返ってくることが多くなった。間違いなく、代表委員会の力によるところが大き…
布団の中は、暖かい。 だから布団の中は、みんなが安心できる場所。 果たして本当に、そう言えるだろうか。 元日に石川県を襲った地震。 被災し、避難所での生活を余儀なくされている人たちがいる。その人たちにとって、布団の中は、本当に安心できる場所だ…
昼休みに入る前に話をした。 次のような内容だ。 「まだ終わっていないテストがある人。2学期末ごろから休んでいた人は、まだのものがあります。確かめましょう。」 この話をした後、帰るまでにテストの存在を確認した人は、一人だけだった。 自分の言葉が…
明日は、マラソン大会。 だが、このマラソン大会、なんのためにするのだろう。 走る人にとっては、長い距離を走ることにより、体力の強化につながる。 また、短距離走とは違い、走り続けなければゴールが近づいてこないという特性がある。 目標が遠くにある…
YouTubeで「アンパンマンが生まれた日」という動画がある。 公式チャンネルが配信しており、これがアンパンマン誕生の瞬間なのだそうだ。 ことの始まりは、ジャムおじさんとバタ子さん。 二人がパンを作りながら、ジャムおじさんが次のように語る。 「世界中…