フリードリヒ2世の実験の結果、予想できましたか?
結果として、50人の赤ちゃんは大きくなる前に全員が死亡しました。
尊い命が、このような形で犠牲になったことは残念なことです。ただ、この実験から言えることもあるのです。
それは、「人は、人間的なコミュニケーションなしでは生きていけない」ということです。
今日は学習参観があり、たくさんの保護者の方々に来ていただきました。
みなさんの決意表明を聞き、これまでの写真を振り返っていると、いかにこれまでの成長が保護者の方々からの支えによって成り立っているかを、実感せずにはいられませんでした。
これまでみなさんの成長は、保護者の方の関わりなしでは語れません。
大きく育ってきたことは、家族として関わってきた歴史があるからです。
命を受け、愛情を注いでもらってきた歴史。
人間的なコミュニケーションを積み上げてきた歴史。
それが、今の自分を作っているのです。
時を重ねる中で、親とうまく折り合いがつけられなかったり、口答えしたくなったりすることはあります。
時には、分かり合えないことが大きな溝を生むこともあります。
それでも、家族なんです。
先生とは次元の違うつながりを、みなさんは家族の中に持っています。
どうか、今日の参観の中で示した思いを忘れずに。
家族の存在を自分の心の支えにしていけるように、成長を続けてほしいと願っています。
先生は、もうみなさんと過ごせる時間が、あとわずかしかありません。
後悔のないように、明日も「今」を大切に生きようと思います。
感謝の気持ちを胸に。