しらTの部屋

小学校教員としての日常や感じたことをつらつらと書き綴ります。

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

#53 「185日目 楽しかったですか。」

今日は茶話会があった。 これまでお世話になった先生方へ感謝の思いを伝える。共に過ごした仲間と、最高の思い出をつくる。 はじめの言葉で語られた、この内容。「目的意識」を大切にしていることが、素晴らしいと感じた。 茶話会のひと時。みなさん、楽しか…

#52 「184日目 先生!答えが違います!」

今日、算数のプリントを2人の人が見せに来た。 「裏に印刷された答えが、まちがっている」というのだ。確認してみると、なるほど、確かにまちがっている。 このまちがいに気付けているのは、きちんと学習できているということ。ただ答えを写しているだけの人…

#51 「183日目 ラストスパート」

放課後、体育館で学年担任団で準備をした。 もちろん、卒業式の準備である。 今週から、講堂の使用は卒業式に向けた時間割り当てが組まれ、他学年の体育などの学習にも調整が入る。 さらに、これは卒業式に限った話ではないが、全教職員に担当の仕事が決まっ…

#50 「182日目 ありがとうの会」

6年生を送る会。 本校では、「ありがとうの会」として行っている。 学校のリーダーとしてがんばった6年生に、感謝の気持ちを送る会。 とても豊かな時間だった。各学年からの発表をしっかり見つめる姿は、最高学年にふさわしいと感じた。 会が始まるまでに…

#49 「181日目 成長には、痛みがともなう」

成長には、痛みがともなう。もちろん、人から加えられる肉体的、精神的な暴力の話ではない。それは、心に感じる痛みだ。 私は高校3年生のとき、大学受験に失敗した。推薦入試も落ち、一般入試も前期と後期2回受けたが、全て不合格だった。当時の家庭状況的…

#48 「180日目 二度目はない」

どんなに言葉で語っても、 どんなに過ぎるのを惜しんでも、 どんなに過ぎたことを悔やんでも、 この一年間のやり直しは、できない。 卒業式に参加するのは、今回で11回目。 卒業生を送り出すのは、今回が3回目。 でも、子どもたちにとっては、初めての卒…

#47 「179日目 返事、挨拶、後始末」

わかっていたことだが、特別な時間が増えると、忙(せわ)しなくなる。 今日は行政相談についてのお話を聞いた。しっかり聞いたから学びも大きい。でも、通常の授業ができなかったという感覚も強い。 ここでしっかり学べた、と思えるために見通して計画して…

#46 今の積み重ねが、未来をつくる

最後の学習参観では、一人一人の決意表明の時間があった。 その中には、「将来の夢やなりたい職業は、まだ決まっていない」というものも多くあった。 そのこと自体を悪く言うつもりは全くない。 だがあえて厳しい言い方をすると、「将来の夢が決まらない生き…

#45 感謝パート2

先日の学習参観は、保護者の皆様に感謝を伝える場だった。 「感謝」という言葉について、最近読んだ本で気になる記述があった。 「感謝」というと、多くの人が「ありがとう」という言葉を連想するだろう。 「感謝」の「謝」は「謝る」という読み方がある。「…

#44「178日目 失敗と成功」

「失敗は成功のもと」 クラスの掲示物に、この言葉が多く並んだ。 この言葉は有名な発明家、トーマス・エジソンによるものと言われている。 失敗を恐れずにチャレンジしよう、という前向きな言葉だと受け取ることができる。 だが、失敗というのはそんなに簡…

#43 「177日目 感謝」

フリードリヒ2世の実験の結果、予想できましたか? 結果として、50人の赤ちゃんは大きくなる前に全員が死亡しました。 尊い命が、このような形で犠牲になったことは残念なことです。ただ、この実験から言えることもあるのです。 それは、「人は、人間的なコ…

#42 「176日目 コミュニケーション」

今から800年ほど前の中世ヨーロッパに、フリードリヒ2世という皇帝がいました。 彼はあるとき、一つの疑問を抱きます。 「もし、言葉を教わることがなく育った人間は、どのような言葉を話すようになるのだろう。」 彼は家来に命じて、50人の赤ちゃんを集めさ…

#41 「175日目 当たり前の反対」

国語科で学習している、「プロフェッショナルたち」。 その中に登場する、パティシエ・杉野英実さんは、こんなことを言っていた。 「当たり前を積み重ねると、特別になる。」 「当たり前」という言葉の反対の意味を持つ言葉。それは、「有り難い」だ。 ある…

#40 「174日目 選択の連続」

「何をしないかを決めるのは、何をするかを決めるのと同じくらい大切なことだ」 これは、iPhoneなどでおなじみのアップル創始者、スティーブ・ジョブズの言葉だ。 人は生きる上で、さまざまな選択を迫られる。 重要なのは、「何をしないか」が、「どのような…

#39 「173日目 行動が先か、心が先か」

「おはようございます!」 今朝も元気なあいさつの声が響いていた。 代表委員会の児童が、あいさつ週間の取り組みをがんばっている。 この一週間は、低学年の児童からもあいさつが返ってくることが多くなった。間違いなく、代表委員会の力によるところが大き…

#38 「172日目 布団の中」

布団の中は、暖かい。 だから布団の中は、みんなが安心できる場所。 果たして本当に、そう言えるだろうか。 元日に石川県を襲った地震。 被災し、避難所での生活を余儀なくされている人たちがいる。その人たちにとって、布団の中は、本当に安心できる場所だ…

#37「171日目 伝えたい思い 届かない言葉」

昼休みに入る前に話をした。 次のような内容だ。 「まだ終わっていないテストがある人。2学期末ごろから休んでいた人は、まだのものがあります。確かめましょう。」 この話をした後、帰るまでにテストの存在を確認した人は、一人だけだった。 自分の言葉が…

#36 「170日目 自分との戦い」

明日は、マラソン大会。 だが、このマラソン大会、なんのためにするのだろう。 走る人にとっては、長い距離を走ることにより、体力の強化につながる。 また、短距離走とは違い、走り続けなければゴールが近づいてこないという特性がある。 目標が遠くにある…

#35「169日目 アンパンマンの誕生」

YouTubeで「アンパンマンが生まれた日」という動画がある。 公式チャンネルが配信しており、これがアンパンマン誕生の瞬間なのだそうだ。 ことの始まりは、ジャムおじさんとバタ子さん。 二人がパンを作りながら、ジャムおじさんが次のように語る。 「世界中…

#34 「どんなところが心に残っていますか」

国語のテスト問題に、こんな風に書かれていた。 「今までに読んだ本で、いちばん心に残っている本はなんですか。」 これはまあわかる。 問題は、次だ。 「その本の、どんなところが心に残っていますか。その理由を書きなさい。」 これ、どっちを聞いているん…

#33 「168日目 32人分の物語」

11人が欠席した。 31人中、11人。 三分の一以上が教室にいないのは、やはりさびしい。 連絡帳に、多くの人が同じように書いていた。 6年3組は、28人でスタートした。 現在は、31人。転出した一人を加えて、この教室には32人分の物語が存在する。 過…