#37「171日目 伝えたい思い 届かない言葉」
昼休みに入る前に話をした。
次のような内容だ。
「まだ終わっていないテストがある人。2学期末ごろから休んでいた人は、まだのものがあります。確かめましょう。」
この話をした後、帰るまでにテストの存在を確認した人は、一人だけだった。
自分の言葉が、うまく届かないことが、もどかしい。
この状況を受けて、色々なことを考えた。
(めんどくさいからだろうか。)
(そもそも、私の話を聞いていないのだろうか。)
(だとしたら、聞けるようにするにはどう伝えると良いのだろうか)
(昼休みをつぶしたくないのか?でも確認ぐらいできるだろう。)
(テストがたまっている、その現実を受け入れるのが嫌なのだろうか。)
言葉が届かない、もどかしさ。
例えば、学習参観に使う写真。なかなかそろわない。
家庭の事情もあるのだろう。
だが、「まだ用意できていません」「いつまでに持ってきます」などの話をしに来る人は、ほぼいない。
どうして、言いに来ないのだろう。私が話しかけにくい態度を出してしまっているのだろうか。
それとも、子ども自身の弱さだろうか。
その弱さに気づけないまま、送り出していいのだろうか。
提出されない課題。
決まらない呼びかけの言葉。
伝えているつもりになっているだけで、伝わっていないんだと感じる。
休み時間の過ごし方に、主体性を感じない。ただなんとなく、楽しい時間を過ごしているだけのように見える。
そこに、達成感のようなものが見えてこない。ただなんとなく、笑っているだけのように見える。
見たくないものにふたをしながら、明るい方だけを見ているようだ。
1日が過ぎて行くたびに、今日はもっとこんなことができたんじゃないかと、振り返る。
まだまだ、言葉が弱い。伝わらない言葉になっている。
何もかも、やり切って卒業したい。