しらTの部屋

小学校教員としての日常や感じたことをつらつらと書き綴ります。

#35「169日目 アンパンマンの誕生」

YouTubeで「アンパンマンが生まれた日」という動画がある。

公式チャンネルが配信しており、これがアンパンマン誕生の瞬間なのだそうだ。

ことの始まりは、ジャムおじさんとバタ子さん。

二人がパンを作りながら、ジャムおじさんが次のように語る。

 

「世界中のどこにもないパン。心を持ったパンになるといいねえ。」

「ひもじい思いをしている人がいたら、飛んでいって助けてあげるような、優しい心を持ったパン・・・」

 

そしてこの二人、つくったパンをあらゆる動物たちに分け与えに行く。

山道でも、雨でも風でも雪でも、歩いてパンを配りに行くのだ。

その後、嵐の夜に、なけなしの小麦粉を使ってつくった一つのパン。

星のきれいな夜に不思議なことが起こり、アンパンマン誕生につながる・・・。

 

そうか、アンパンマンは、ジャムおじさんやバタ子さんの優しさを受け継いでいるんだ。

その思いを受け継いで、みんなから愛される存在になっていったんだ。

 

 

思いを受け継ぐ。

これは、人の成長における話と大いにつながりがある。

 

子どもたちが受け継いでいる命。

親から受け取った命。

その命の使い方を共に考える学校という場で、私は教師をしている。

これまでたくさんの人に支えられ、成長してきた子どもたちも、親からその命を受け継いだことは疑いようのない事実だ。

 

もうすぐ、小学校生活最後の学習参観がある。

そしてその先には、卒業式が控えている。

学校として、直接見せられる場は、この2回。直接伝えられる場が、あと2回。

誠心誠意、何かを返していけるような場にしたい。