放課後、体育館で学年担任団で準備をした。
もちろん、卒業式の準備である。
今週から、講堂の使用は卒業式に向けた時間割り当てが組まれ、他学年の体育などの学習にも調整が入る。
さらに、これは卒業式に限った話ではないが、全教職員に担当の仕事が決まっている。学校行事というのは、学校全体で取り組むのであるから、当然と言えば当然だ。
しかし、他の行事と決定的に大きく異なる点がある。それは、「6年生のために」という目的があることだ。
全教職員が、一つの学年のために動く行事は、年間に2回だけ。入学式と、卒業式だ。
それだけ、多くの人の思いが込められた行事なのである。
講堂を出るとき、ふとこんな言葉を口にした。
「終わりが、始まる。」
明日から、本格的な練習がスタートする。
ラストスパートだ。