教員研究発表会。
ICTを活用した実践についての発表だった。今後、学習指導案はすべてにコードが打ち込まれ、それを子どもの学習ドリルや端末の活用状況などと紐づけることで、学びがどんどんデータ化していく。つまり、「君はここが弱いから、この問題をすべきだよ」とデータがどんどん提供してくれるようになる。
便利。すごく便利。でも、怖い。
今の世の中は、デジタルに埋もれてると感じるときがある。話を聞かず(聞けず)、画面にのめり込むようにして使っている様子が見られることがある。どっちが「使われてる」のかわからなくなるときすらある。
「人間がデジタルを使っている」のではなく、「デジタルに人間が使わされている」と感じるときが。
以前勤めていた学校で、ある保護者の方がこんなことをおっしゃっていた。
「インターネットは、免許制にした方がいいと思うんですよね。」
あれから数年経つが、とても的を射た発言だと今でも思う。インターネットに限らず、デジタル機器を使う際に、絶対に欠けてはいけない「人間性」がある。学校は、そこを教えないといけない。それなのに、画面にのめり込むようにして話を聞いていない(聞けていない)姿を見ると、悲しさがわいてくる。
デジタルの便利さを、最大限に享受するために、人間性を磨く。その視点を忘れずにいたい。