「信用」と「信頼」の違いとは何か。
あまり意識してこなかったため、調べてみた。
こんなものが出てきた。
「信用」は過去の実績によるもの。
「信頼」は未来への期待を含むもの。
なるほど、わかりやすい。
アルフレッド・アドラーの教えについて書かれた「嫌われる勇気」という本では、次のように書かれていた。
「信用とは、条件付きの話。それに対して、信頼とは、他者を信じるにあたって、いっさいの条件をつけないことだ。」
卒業遠足を前に、学年で「荷物チェックをしよう」という話題になった。
この荷物チェックは、なんのためにするのか。その意図が誤って伝わると、子どもとの人間関係を崩す要素にもなるように思えた。
管理主義的に捉えられた途端、「先生は私たちを信じていない」という感情は容易に抱けると想像した。
だが、荷物チェックの意義は感じられた。
ここまでの生活を振り返ってみても、不要なものを持ち込んだり、決まりを守れなかったりする場面が確かにあるからだ。
だから、管理されるためのチェックではなく、「決まりや約束を守れる自分自身を確かめる」という目的を伝えた。
つまり、これは子どもたちを「信頼して行う」荷物チェックだということだ。
過去に積み上げてきた実績がある。それを崩してしまっている人がいる現実もある。
どちらからも目を背けてはならない。
この卒業遠足という舞台で、改めて信頼関係でつながれるような集団を、目指していきたい。
まだ、時間はある。