#26 「163日目 遺産」
社会科では、「長く続いた戦争と人々の暮らし」という単元を学習している。6年生の歴史学習も、終盤だ。
今回の単元では、修学旅行で訪れた広島の原爆ドームについて導入で取り上げた。
大きなテーマは、「原爆ドームを残すことに、どんな意味があるのか。」
そして、時系列をさか上る形式で学習を進めていった。
終戦の話→戦時中のくらしの様子→戦争の広がり→戦争の始まり、という具合である。
今日、一つのクラスで学習のまとめを行った。
東京大空襲の被災者のお話、玉音放送について動画を視聴し、改めて大きなテーマについて考えた。
とても真剣な表情で映像を視聴し、言葉を使ってまとめようとしている姿があった。この姿を見て、自分の仕事の重要性についても考えさせられた。
平和について考える。こんな機会を授業の中で取り上げていけることに、大変大きな価値を感じた。
大人たちには、責任がある。平和な世の中をつくっていく責任。
子どもたちには、未来がある。平和な世の中をつないでいく未来。
子どもたちが、本当の意味で平和を考えていかなければ、そこに未来はないのだと思う。
原爆ドームという遺産について学んだ。
つないできた授業も、もう次の瞬間には過去のものになる。
過去から学べる今があることに、平和を感じながら。今日も時間をつないでいく。
教師の仕事というのは、本当に尊い。